小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」が5月28日オープンー役場に併設した複合機能施設としては日本初・フェーズフリー認証施設ー
日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくりへ。公民連携で取り組む、人口4500人小清水町のコミュニティ再生・防災拠点。
北海道小清水町は、町民が日常を快適に過ごせる交流・健康拠点と、庁舎を一体化させた小清水町防災拠点型複合新庁舎「ワタシノ」を2023年5月28日にオープンします。役場に併設した複合機能施設としては日本初となる、フェーズフリー※1の考え方を導入し災害時の防災拠点としても機能。いつものにぎわいのある憩いの場所が、災害時には町民の安心・安全を提供できる場所へと変化します。
過疎地域・高齢化の課題を抱える小清水町は、日常時から町民同士が関係性を築くことで、災害時にも支えあうことができると考えていました。そのため新庁舎には通路を挟んで役場の向かい側に、町民が気軽に使用できる「にぎわいエリア」(コミュニティスペース、カフェ、ランドリー、フィットネスジム&スタジオ、ボルダリングウォール)を設置。町民同士の多世代交流や、役場職員とも顔の見える交流が可能になります。また、交流のきっかけづくりとして、イベントや道外に向けた情報発信など活性化事業も展開し、町内・町外の人々とも関係人口※2としてつながりを拡げていきます。
にぎわいエリアの運営は町のNPO法人グラウンドワークこしみずが担当。加えて、ルネサンス、OKULAB、乃村工藝社をはじめ新庁舎方針に賛同した協力企業・組織が、持続可能なまちづくりに向け、ノウハウ・アイデア・人材を提供していきます。公民連携で、民間の力と町民の声を取り入れながら建設・運営を進め、小清水町らしい「地域コミュニティと、きずなの再生・活性化」を目指します。
▶検討プロセスをプロジェクトリーダーが語る記事や動画は下記のURLよりご覧ください。
※1フェーズフリー:日常時と非常時という2つのフェーズをフリーにする。身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方(出典:フェーズフリー協会)
※2 関係人口:移住した『定住人口』でもなく、観光に来た『交流人口』でもない、地域と多様に関わる人々(出典:総務省関係人口ポータルサイト、道内版関係人口創出・拡大事業サイト)
施設コンセプト、概要
役場併設の複合機能施設としては日本初、町の今と未来をつなぐフェーズフリー施設
フェーズフリーとは、身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん非常時にも役立てることができる考え方。新庁舎では、非常時に各施設を無料で開放します。フィットネスジム&スタジオのシャワーや運動スペースは一時避難場所に、コミュニティスペースやカフェは備蓄や炊き出しに、ランドリーは非常用水の確保や衛生保持に活用。温泉熱を利用した床暖房で、万が一停電になっても暖かく過ごせます。いつもの居場所が皆さんの安心安全を守ります。
夜や非常時にも町を照らす(外観・夜イメージ)
カルビーポテトチップス発祥の地でもある小清水町|新庁舎とにぎわいエリアをつなぐ空間「じゃがいもストリート」
小清水町役場|町民サービスカウンター
にぎわいエリア|コミュニティスペース、カフェ
OKULAB監修にぎわいエリア|ランドリー
ルネサンス監修にぎわいエリア|フィットネスジム&スタジオ
モンベル監修にぎわいエリア|ボルダリングウォール
連携企業と役割