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CFOメッセージ

平素は格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。2026年3月期第1四半期決算発表を踏まえて、当社グループの財務状況と今後の展望について、お伝えいたします。

市場の状況
取締役専務執行役員
最高財務責任者 管理本部長
安澤 嘉丞

世界経済は緩やかな回復を続けていますが、地政学的リスクやインフレ圧力など不透明要因も残っています。日本では賃上げによる消費の底堅さが見られる一方、物価高が家計を圧迫し、景気の回復には時間を要する状況です。
フィットネス業界においては、急速に進む少子高齢化に伴い健康寿命の延伸が国の重要課題となるなか、運動やコミュニティへの参加等を通じた健康づくりの場として、フィットネスクラブへの期待が益々高まる一方、24時間ジム等小型業態の大量出店により、競争も激化しております。

現在の財務状況

2026年3月期第1四半期の連結売上高は前年同期比100.8%の155億60百万円となりました。連結の営業利益、経常利益はそれぞれ▲2億80百万円、▲5億18百万円の損失となりました。
全体として4月、5月のスポーツクラブ事業の集客およびホームフィットネス事業の販売が低調であったこと、営業促進費、人件費、既存店への設備投資を先行して投下したため、今第1四半期は営業損失となりましたが、両事業とも6月以降は持ち直しており、第2四半期以降は回復するものと考えております。
スポーツクラブ事業の特性として売上高に季節変動があり、既存クラブの在籍者数は、3月を底に10月をピークとする山型で推移します。当第1四半期には、在籍者数を積み上げるため、春夏の入会キャンペーン強化に伴う営業促進費(前年同期比115.0%)と人件費(前年同期比109.7%)を投下しております。
加えて、既存クラブ23施設においてサウナ・スパエリアの拡充やコワーキングスペースの導入等リニューアル投資を実施しました。
また、スポーツクラブ2施設の開業費▲1億20千万円を計上しております。
ホームフィットネス事業の売上高は前年同期比93.0%となりました。これは前年度にスポーツオアシスからルネサンスにブランドスイッチを行った影響等により、売れ筋商品であるステッパーの販売ペースが低調となったためですが、6月に入り回復傾向となっております。
介護リハビリ事業の売上高は前年同期比114.8%と順調に推移しております。

なお、2025年4月1日に吸収合併した株式会社スポーツオアシスを含めた将来の課税所得を見積もり、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討したうえで、法人税等調整額(益)を6億5百万円計上しました。結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は50百万円(前年同期比25.9%)となりました。

2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、2025年5月9日に公表のとおり、売上高670億円(前年同期比105.1%)、営業利益22億円(前年同期比113.0%)、経常利益14億円(前年同期比114.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8.5億円(前年同期比111.0%)を見込んでおります。

第1四半期は、営業損失となりましたが、6月以降回復の兆しは見えており、ホームフィットネス事業においては、第2四半期以降に新商品の上市も予定する等、現時点において引き続き公表値の達成を目指してまいります。
また、事業ごとの意思決定と施策の実行スピードを高めるため、9月1日付けで組織改定を行う予定となっております。

中長期的なビジョン

当社グループは「生きがい創造企業」という企業理念のもと、「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を長期ビジョンに掲げ、すべてのライフステージにおいて、人々が心身ともに「健康」で「生きがい」を持って、豊かに過ごせる社会を目指しております。このビジョンを受けて、「2024-2027中期経営計画」を策定、2028年3月期に売上高750億円、営業利益55億円を目指しております。財務目標としては、自己資本比率25%、ROE12%、ROIC7.7%を目指しております。

株主・投資家の皆さまへのメッセージ

フィットネス産業における事業環境は、引き続き大きく変化していますが、多くの方が健康であること、人と人とが繋がりを持ち続けることの大切さを実感されています。今後、スポーツオアシスから合流したスタッフとともに「新生ルネサンス」として価値創出に取り組み、株主・投資家の皆様のご期待にお応えできるよう、新たな成長に向けて尽力してまいります。今後も変わらぬご理解とご期待をいただきますよう、お願い申し上げます。

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